ココロもカラダもまんぷくに

こどもの為の食堂に取り組むまでの経緯、日々の日常、食べた物など気が向くままに

幸せな時間

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金目鯛とゴボウの煮付けでした。


金目鯛なんて、何度も我が家の食卓にのぼることはありません。なかなか見かけませんしね。

初めて娘に煮付けとして出したのは4年前ほど前でしょうか。働いてたスーパーで、そこは市場の集合体のようなスーパーで、それぞれテナントさんがいてはるから、生鮮食品に関しては定評のあるスーパーやったんですね。

そこで、金目鯛が見切り品として半額になってて。


その日の夕食になったわけですが。

お子様嗜好で、あまり魚が好きじゃない旦那の反応はさておき、娘は、

「わたし、この魚一番好きかも〜〜!!」と、
たいそう喜んだのであります。

それからは、テレビで金目鯛が出ると、
「あー、美味しそう〜」と、反応するように。


ただ、高級魚ゆえ、

「ほんまやな、美味しそうやなぁ〜!」と
相槌のみの母。

(娘のこういう訴えは、=食べたい、作って!って意味なんです(笑)だから、スルーします)



そんなこんなで月日が経ち、つい先日。

DVDレコーダーに録り貯めてるビデオ見ようと。
なにみよっかなぁ〜と探してる中、私が録画した覚えのない「ヒルナンデス」が。

あれ?録ったっけ?
先日ゴールデンでやってた特番の「ヨルナンデス」は録ったけど、見て消去したし。


しかもその前には「高校野球 大阪決勝大会」まで録画してるし。

・・・さては、録ったの娘やな。高校野球好きやし。

でも、なんで「ヒルナンデス」?



娘に聞くと・・・

「ゲンキング(安室奈美恵みたいに綺麗な、オネエの人)出てたから、ママ見るかなぁ思って。いらんねんやったら消してくれたらいいで」と。

私、朝はニュース番組の「すまたん」から始まり、「すっきり」を見るんですが、その中での特集でハマってるのが、ダイノジのオオチさんの家を探すやつと、ゲンキングさんの、安価でオシャレにリメイクするやつなんですね。


それでゲンキングさんの事知って、娘にこの人知ってる〜??と、話したことあったんです。

すごいんやで〜、めっちゃおしゃれやけど、お金かけんと色んなもの作ったり、服も工夫するねん!ママ、好きやねん!!と。


その時は娘も夏休み前で知らなかったようなんですが、この夏休み、たまたま私の仕事中に「ヒルナンデス」に出てるの見つけて私のために録ってくれたらしい。

「いらんかった?」と、また聞く娘。
ゲンキングさんはゲストとしてなので、あんまりテレビに映ってないらしい。そんなに画面に映ってないから、要らんのかもと思ったんでしょうね。


いや、ゲンキングさんは確かに好きやけど、そんなずっと画面見続けるほど好きちゃうで(笑)好きの種類ちゃうで(笑)(心の声)



ただ、気持ちはめっちゃ嬉しいし、その時の特集が海鮮三昧みたいな感じやったので、

「いやいや、ありがとう〜!しかも海鮮特集やん!見る見る!」と見てました。

ちょっとして娘もやってきて、一緒に。

そしたら、金目鯛の料理が出てきて。

記憶定かではありませんが、初めはお造りの上に大根おろしがたっぷり乗ったやつのような。

「うまそーーーー!!」と、感嘆の声を上げる二人。

次は、金目鯛の漬け丼。そこでCMやったような。

その時、私が、

「ああ、金目鯛で漬けはええわ〜(いらんわ、の意)」

と言うと、娘、

「いやいや、この漬け丼は長くつけるんちゃうねん、さっとくぐらすだけやから、めっちゃ美味しそうやってん!!」と。

その後、見たらその通りで。


「どんだけガッツリ見てて、どんだけ覚えてんねん!!(笑)」と突っ込む母。


と同時に、私のために録ってくれたやつを自分は見てるのにまた一緒に見てくれてるんやと思う幸せな時間。


その数日後、たまたま見つけた金目鯛。

そこは、小さな小さな商店で、すべての買い物を済ませようと思うと不便な店なのですが、刺身がすごく美味しくて、しかもスーパーの値段と魚に関してはそんなに変わらないのでたまに寄るんですね。

一切れ450円。三切れで1350円。

庶民の我が家には高価ですが、この値段は安いわ!!と、飛びつきたくなるような代物でして。迷わずお買い上げ。

買ったのは昨日で、チルド室になおして、塾もなくゆっくり家族揃って食べれる今日ご飯にしようと、娘にも黙ってたのです。

昼間。

今度は違うビデオを二人で見てたら、肉汁溢れるハンバーグの映像が。

「ああーーー、食べたい〜!」と、今晩作ってとばかりに訴えかける娘。


別にええけど、チルド室開けてみ、と私。

「え?なになに??」言いながらチルド室開けて金目鯛見つけた瞬間、

「え、マジ??えええーー!どしたん??
えええー!めっちゃ嬉しい!」

と、雄叫び上げるような喜びよう。



うんうん。あんたは喜んでくれると思った。

好きなんやから当たり前って思われるかもしれないですけど、こんなに喜ぶ?みたいな。

その代わり、気にくわん時の文句もすごいですけど。



ご飯の時、最近は魚をたまには嫌がらず食べてくれるようになったお子様嗜好の旦那も、
「肉厚やな、美味い」と食べてくれ、娘はもちろん、美味しい美味しいと食べてくれました。


「幸せなご飯やな」と娘に言うと、

「ほんまに。」と。


最近、仕事の事とかで色々あって心荒んでたけど、改めて幸せを感じた1日でした。